北へ。

ようこそ、本州最北端。

弘前市/「珈琲館」のおばあ様は超パワフルだった

ライフヒストリーを聞かされること

約2時間。

 

弘前市は城下町だからか

坂が多いし、道が狭いです。

”寒沢スキー場”なんてのもあるくらいです。

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ぜひ調べてみてください

私は未だに自転車で登れません。

 

さて、地元の方ならご存知かと思いますが

桔梗野にもかなり急な坂がありますよね。

『この坂もまた、実に走りたくなる坂である……』

ここを上り切った上にある、小さな喫茶店をご存知でしょうか?

 

「珈琲館」です。

前々から気になっていました。

なぜならだって、入り口にメニューが書いてあるから。

焼き鳥の。

 

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コーヒー、アイスティ、コーラ……

うんうんなるほどね。

でもトリモモ、トリ皮っておかしくないですか?!

コーヒーに砂肝??? 

やばい香りしかしない。

そんなわけでめちゃ気になっていた

こちらの珈琲館に先日、行って参りました。

 

 

意を決して中へ、おじゃまします~!

と扉を開けると、優雅に新聞を読むおばあ様が。

 

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アットホームな室内。

 

「いらっしゃい、コーヒーでいい?」

あ、はい……とキョドリながら答えると、

スッと立ち上がってコーヒーを淹れてくれるおばあ様。

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きちんとサイフォンで淹れてくれます。

豆はブルマンのブレンドだそうです。

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なんかテーブル変だなと思ったら花札でした。

さて、コーヒーができたみたいです。

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うーん、素敵なコーヒー。

酸味が少なく、すっきりとした味わいです。

お菓子もついて500円でした。

メニューはコーヒーのみだそうです。

じゃああの焼き鳥はなんやねん、と思って聞くと

かつてやっていた頃の名残だそう。

 

「昔はお小遣い稼ぎにやっていたんだけど、焼き鳥って男の人がよく買うじゃない?冬に買いに来て、外で待ってもらうと悪いなと思って中に入れたんだけど、知らない男の人が中にいると気味が悪くてそれで辞めちゃった! わっはっは!!」

 

不憫な話を聞いてしまいました。

店内にはその名残が見て取れます。

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やがて自分の人生史を語りだすおばあ様。

 

「私ねえ、昔は東京で働いていたの。それは楽しかったわ! みんなで銀座を夜通し歩いて。父がラグノオ(秋田と青森を中心に展開するケーキ屋)を経営していて、たまたま帰った時に継いでほしいと言われたのだけど、私は絶対継ぐ気なんかなかった。

ところがその時、たまたま弘前高倉健が来ていて会いに行ってお話をしたの。

そしたら「君がそのケーキ屋を継いだら僕、買いに行きますよ」って言われたもんだからそれは継ぐしかないと思って弘前に帰って来てラグノオの横で喫茶店をはじめたってわけ」

 

めちゃめちゃパワフル。

行動力の塊みたいな人ですね、学びたいです。

ちなみにこの話聞いている間、

ミカンとかリンゴとか出てきました。

サービス満点です。

 

本当はもっと沢山のことを聞いて

いろいろ勉強になったのですが、

百聞は一見に如かず。ぜひ一度行ってみてくださいね。

 

 

 ☆店舗情報☆

「珈琲館」

〒036-8227

青森県弘前市桔梗野2丁目2-6

[10:00~18:00][不定休]